2013年4月8日月曜日

【読書】海賊とよばれた男

「海賊とよばれた男/百田 尚樹」
を読みました。
凄い男がいたもんだ。

久しぶりに、こみあげる熱いモノを感じました。
こんな男が実在していたことに驚き、そして嬉しくなりました。
自分のために、まとめて残ししておきます。(本文と違う所もあるかも)

出光興産の創業者、出光佐三をモデルにした小説。
ゾクゾクするような、男たちのエピソードが満載です。
戦後の混乱期、そこには確かに骨のある男たちがいたのです。
「勇気」「誇り」「闘志」そして「義」の心を持った男たちの姿がありました。
気骨稜々たる男たちの魅力。
「挑戦者」は少なからずリスクを取る必要がありますが、
そんなリスクを取る人間の魅力が伝わってきます。

男なら無難な人生ではなく、壮絶な人生の方がいいよねって思えるそんな小説でした。

・日章丸事件
・徳山製油所の建設工事
・第一宗像丸の衝突事故
など数々の熱い人間ドラマがありました。
そして、言葉の端々に、
国岡 鐵造という男の魅力を垣間見ることができた。

終戦二日後の訓示にて
「愚痴をやめよ」
「愚痴は泣きごとである。亡国の声である。
婦女子の言であり、断じて男子のとらざるところである」


高価な骨董品の古唐津に茶を点て
「茶碗は茶を喫むためにある。」

「作戦を立てた者が前線に立つ覚悟がなくて、どうして人がついてくるのか」

「国岡商店のことよりも、国家のことを第一に考えよ」

「国岡商店のモットーのひとつは、『黄金の奴隷たる勿れ』だ。
仕事は金で選ぶものではない」

「店員たちはぼくの息子だ。
息子に裏切られるような親なら、親たる資格はない」

「この事業が赤字になりそうだということは、
タンク底に潜っている店員たちには絶対に言ってはならない。わかったな」

「互いに身分も名前も明かさないで会談する以上、
君は国岡商店のことを考える必要はない。
一日本人として、石油業界はどうあるべきかを素直に語ればいい」

自分の寝る時間が遅くなろうとも、年少の店員たちが自分で答えを導き出すまで
ずっと付き添い、同じ時間を過ごしている理由として
「自分で正しか決断ができる一国一城の主にしたか」

苦労の末にやっと手にした上海油槽所を、
軍が貸し出すように通達してきた時に
「この日は、必ず喜びの日に代わる。その日を思って耐えろ」
「無償でもって国家に奉仕したい」

「思えば、戦い続けた人生であった」

「いや、乗組員の子供たちが成人するまで死ねない!」

石油連盟を脱退している間も、
鐵造は実は経理担当者に命じて連盟会費はきちんと納めさせていた。

前代未聞の規模のタンカー国岡丸の竣工パーティーに、
全国約四千の中学校から生徒約一万五千人を招待し
「明日の日本を背負う少年少女たちに、
日本人としての誇りと自信を持ち、未来に対して大きな夢を持ってもらいたい」

「人生は一度きりだ。二つの道はない」


また、脇を固める人物も実に魅力的です。
その中でも、資産家である日田重太郎が、六千円という大金を、
若き日の鐵造に貸すのでなく、あげた時の言葉。
「ただし、条件が三つある」
「家族で仲良く暮らすこと。そして自分の初志を貫くこと」
「ほんで、このことは、誰にも言わんこと」

そして、時が経ち、
日田重太郎と鐵造との
最期のやり取り、義理を返していくエピソードには、
涙がこぼれそうになりました。



「日本人が誇りと自信を持っているかぎり、
今以上に素晴らしい国になっておる」
(国岡 鐵造)

この言葉を、現代に生きる私たちは正面から受け止めることができるでしょうか。
骨のある男になりたいと素直に思いました。


なんしか、カッコいい大人になろう。

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