2013年5月20日月曜日

【読書】家族力―「いい親」が子どもをダメにする

「家族力―「いい親」が子どもをダメにする/ジョン・ロズモンド」
を読みました。

どうやら、絶版(?)のようですね。
中古で手に入れて読みました。
確かに、「ファミリー・ベッド」のところなんかは、外国の文化との違いを感じましたが
どこの国の親も子育てで、悩んでるんだなぁ~って、ちょっぴり安心しました。
なんで、絶版なんでしょうね?結構いい本なのに。

「なるほど」と、目から鱗の子育て論。
いや~勉強になったので、自分のために残しておきます。(本文と違う所もあるかも。)




家族がしっかりしたものになるかどうかは、
その家族の中心である夫婦の絆の強さしだいなのです。


仕事から帰宅後、罪ほろぼしに子どもたちにちやほやしたり、世話を焼かなくてよい。
無理に「心を通わせよう」など考えなくてよい。
生涯のパートナーと決めた妻と、静かな夜を過ごそうと帰宅し食後、夫婦の会話を楽しむ。
そのかたわら子どもたちは自分の宿題を一人でする。
そうした、環境で子どもたちは、結婚とは何であり、どういう意味があるかを学ぶのです。


借金が多いほど
ストレスは大きくなり、夫婦の言い争いは増え、会話が少なくなり、
子どもの不安は増します


昔の母親たちは、
自分には自分の生活があるということを子どもにはっきりと伝えていたのです
彼女たちは何のためらいもなく、
「今はあなたにかまっていられないから、あっちに行ってなさい」と
言うことができました。
「邪魔しないで、忙しいから」「お母さんは、やってあげないわ。自分でできるはずよ」と
いったことです。

ところが、現代の母親たちは、
このようなことをいうなんて許されないと感じています。
同じようなことを口にしてしまうと、罪悪感をもち、
「ごめんなさいね、本気じゃなかったのよ。今日はいろいろあったから」などと謝り、
再び召使いのようにふるまい始めるのです。

昔は、みんな母親が怖かったのです。
母親に心から愛されていることを疑ったこともありません。
それでも、みんな母を恐れていたのです。


二歳の誕生日がすぎて三歳の誕生日がくるまでのあいだに、
母親は子どもから少しずつ手を離していくのです。
子どもへの不休の奉仕期間が終了すると、
再び夫婦の関係が家庭の中心に据えられなければならない。


子育てに積極的な父親をもつ子どもは、
社交的で適応力があり、困難に立ち向かう力があり、
問題行動を起こすことが少なく、学業成績も優れているそうだ。

子どもの人生に強い影響力をもつ父親になるために
・子どもといっしょに楽しめる活動をひとつは見つける。
・勉強以外のことに興味をしめしたら、後押ししてやる。
・十代になったら、親と子の関係から大人と大人の関係へと移行させる。
   厳格な父親から良き助言者へ。
・とにかく話をすること。様々な問題を話せる相談相手となる。
・子どもたちの母親を心から愛すること。
・子どもに、「愛しているよ」と伝えるのに、遅すぎることはない。


親子が同じベッドで眠る習慣「ファミリー・ベッド」は、
けじめがないので二歳を過ぎた頃から徐々にやめるべきだという。
(ここの部分は、正直個人的によくわかりません。)

二歳を過ぎて三歳になるまでのあいだに、
徐々にきちんとした形でけじめをつけていくべきです。
両親の寝室のドアをノックして、入っていいか尋ねなければ部屋に入ってはいけないと
子どもに教えるべきです。
けじめは、権威を示すのに欠かせないものです。
両親と同じベッドで寝ている限り、けじめはなく、
本当の意味で両親を尊敬しません。

自分のベッドでなければいけません。


子育ての適切な姿勢は、「愛のあるリーダーシップ」であり、
「愛のあるリーダーシップ」は、「甘やかす」「言いなりになる」「手助けをする」ではない。
本気で愛する者は、
ときには「だめ。手伝いません。それは自分でできるはずよ」と
子どもの要求をはねつけなくてはいけません。


だめと言ったらだめ。
なのです。
最後に「いいね?」などつけなくていいのです。


学校で問題行動がある場合、
学校と教会以外で部屋を4週間出てはいけないなど、
時として子どもたちの記憶に永遠に残り続けるような
「思いきった罰」を与え
親が本気であることをわからせなればならない。


厳しさとは、親が言ったことは、
一時的な感情の爆発などではないを子どもにもわからせることです。
本気だと言うことを。

厳しさとは、
大声をあげることや脅し、あるいは罰を与えることではありません。
厳しいしつけには、力強さはありますが 、粗暴さはありません。
一貫性は、ありますが必ずしも同じ小言をくどくど繰り返すわけではありません。


約束を破った子どもに二度と同じことをさせたくないなら、
約束を破った時に厳しすぎるほどの罰を与えるべきです。
この種の厳しすぎる罰はしょっちゅう与える必要はありません。


子どもが小さいうちは親の言うことに絶対的に従わせ、
思春期が近づくにつれて、徐々に「自分の考えをもつこと」を許していけばよい。


他者への思いやりと敬意をもち、最善を尽くし、
誰にも見られていなくても正しいことをすること。

子どもを、そんな責任ある人間に育て上げるために、
・子どもを褒めるのでなく、行動を褒めよ。
・褒め言葉は控え目に。褒め過ぎは、親への強い依存を引き起こします。
・自分でできないこと以外手を出さないことによって、自分でできるのだと気付かせましょう。
・間違ったことをすれば罰を与えられることを子どもに教える。逆によい行いをしたときは、適度な褒め言葉で認めてやりましょう。むやみに褒めたり、ご褒美をあげる必要はありません。
・子どもに礼儀を教える。なにより子育てにおいては、謙虚さを教える必要があります。


子どもに、自分を大切にする心を身につけさしましょう。
自尊心ではありません。よく似てそうですが全くことなります。
自分を大切にする心を持っているは、人に敬意を払うことができ、人に尽くす心を持っています。
自尊心の高い人は、他人が自分に尽くすべきだと感じます。
自尊心が高いと、成績は低くても自分は良くできたと考え。
根拠のない自己イメージが脅かされると、攻撃的で暴力的になる。
刑務所の重罪人は、一般市民に比べ自尊心がかなり高いそうだ。


子どもを感謝の心を持った礼儀正しい子どもにしたいなら、
多くを与えてはいけないということです

子どもへの答えには、イエスよりもノーを多く使いましょう。
一方で、慎ましさや忍耐力、他者への奉仕精神などよい手本になることを目指しましょう。
子どもには、家のお手伝いをさせて、自分も一緒になって働きましょう。


子育ての目的は、「子どもを大人に育て上げること。」
子育ての目的をいつのまにか忘れてしまうことが一番の間違いである。
目的を見失うことで、
頭は切れるけれど、自制心のない、人間として未熟な子どもたちをつくりあげることになる。
子育ては、今日や明日を考えてするものではありません。
二十年、二十五年先を見すえておこなうものです。
それを忘れなければ、失敗することはありません。


四歳までに子どもがおぼえるべき礼儀は、
・必要に応じて、「お願いします」「ありがとう」「どういたしまして」を使うこと。
・誰かの心や身体を傷つけたときに、「ごめんなさい」を言うこと。
・友だちと、おもちゃや他の持ち物を一緒に使うこと。
・「はい、わかりました」「いいえ、結構です」など、目上の人には丁寧な言葉を使うこと。
・誰かが(母親を含め)つくってくれた料理について不満を言わないこと。
・大人の会話に割りこんではいけないこと。
  (これは、特に大切、大人の話に割りこまないことをおぼえると、忍耐力が身につくからです。)


子育てとは、子どもをサッカーの試合に送迎し、スタンドで応援することではありません。


小さな、子どもに礼儀を教えるには、
計画的におこなう。一週間から二週間かかる心づもりでいてください。
一度に一つのマナーを教える。
マナーが必要とされる場面では、事前に復習しておく。
注意はその場で、ただしやさしく。
また、うまくできたときには褒めることを忘れずに。


大切なのは責任感を育てること、よい成績をとらせることではない。


家庭で子どもに家事を分担させることによって
労働観を教えこむことができる。
家の仕事をすることで、子どもは家族の一員となります。
共同体の一員となることは、権利を与えられるだけでなく、
義務を負うことなのだと学びます。
家族のかわりにやった仕事に対して、
子どもにお駄賃をあげるべきではないのです。
子どもが、三歳になったら家事を分担させ、家の仕事をしなければ、
権利をとりあげるのです。
家の仕事をきちんとやらなければ、外で遊ぶことはできません。
やるべきことをやらなければ、やりたいことはできないのです。


子どもが悪いことをしたときは
「なぜ、そんなことをしたのか説明しなさい」など言ってはいけません。
話し合う必要はありません。
何かを言おうとしたら「言い訳は通用しないよ」です。
大人は、悪い行いには、いやな結果がついてくるのもだということを、
子どもの心に強く印象づける必要があります。
自転車に乗ることや、テレビを見ることを一週間禁止したり、
週末のお泊まりの予定を中止するのです。
なぜ、子どものおこないの説明をさせないのか、
その説明をするときにまた嘘をついてしまうからです。
そうすると、二度罰するはめになるのです。


親がつねに子どもの宿題に手を貸していると、
宿題は自分でやるべきものだという責任感を子どもから奪ってしまいます。
子どもの宿題を手伝うことは、
短期的な意味でも、長期的な意味でも、子どもたちのためになりません。
親は子どもの教育に大いに関心をもつべきですが、
関心をもつことと手を貸すことのあいだには天と地ほどの違いがあります。

時々ハンドルを切ってあげるぐらいはいいのですが、
ガソリンまで準備してあげる必要はないのです。





「親が子供に教えなければならないのは
『転ばない方法』ではなく
むしろ
人間は転んでも何度だって立ち上がれるという事じゃないか!?」
(漫画「ハチミツとクローバー 7 巻」より)



なんしか、カッコいい大人になろう。

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