2016年8月18日木曜日

【読書】未来から選ばれる働き方

「未来から選ばれる働き方 / 神田 昌典・若山 陽一」
を読みました。

著者の神田昌典さんの著書は、結構な数を読んでいます。
毎回、学びがありますね。
今回は、若山陽一さんという方の考え方や発言に
特に反応してしまいました。
刺激的な言葉たちをいつも通り自分のために残しておきます。




これからの時代に求められる人材とは、
人間にしか生み出せない高度な価値を生み出せる人です。
「人間しかできないことは何か?」を考え、
人間にしか生み出せない価値を実現し続ける。
「社員である自分が稼ぐから、会社がある」と主体的に考えて、進んで行動する。
社内外の多くの人を束ねて、リーダーシップを発揮しながら、
失敗を恐れずに新たなことにチャレンジし、次々と新しい価値を生み出していく。
そのような起業家的マインドを持ったプロデューサー型人材が求められます。



人は必ず死ぬ……。そう自覚したときに行き着いたのが、
「臨終の際、自分の人生を振り返ったときに、記憶に残るものにしたい」という人生観です。
よい思い出も悪い思い出もあるかもしれませんが、
とにかく思い出の数が多い人生を歩みたいと僕は思ったのです。



いつも迷ったら難しいほうを選んできました。
なぜなら、そのほうが思い出に残るから。一喜一憂したい。
毎日安泰で、同じような日々を送りたくない。
いずれみな死ぬのなら楽しんだ者が勝ち。




社員の心に火をつけるために、まず大切なのは、
「ここで働いていれば、チャンスがいつでもそこにある」という道筋を示すことです。


「お金がなくなったら、あなたに何が残るのか」
お金が一円もなくなったとしても、
目に見えない経験や絆をたくさん持っている人間に、僕はなりたい。
そのためにはリスクを負って挑戦していくしかない。



「ミッション・ビジョンを達成するために、挑戦することが大切」といっても、
僕自身が何かに挑戦していなければ、
社員に「挑戦しなさい」などと言う資格はありません。


「自分の人生を振り返ったときに、記憶に残る人生にしたい。
思い出の数が多い人生を歩みたい」



「午前9時から午前11時まで会議があるので、そのあとでいいですか?」
という答が返ってきました。
それを聞き、僕は、彼をいったん社長から外そうと決めました。
なぜでしょうか。
「会議を二時間行う」と決めつけていたからです。
会議は意思決定をする場ですから、
その意思が30分で決まれば会議は30分で終わるはずですし、
1分で決まれば1分で終わってもいいはずです。
そうやって早く終わらせれば、時間を有意義に使えます。
ところが、彼は、
意思決定がなされるか否かを意識せずに、
二時間みっちり会議をやろうとしている。
そう僕は感じたのです。



僕が部下と接する上で心がけていることは、
「今、怒っているんだよ」
「すごくムカついているんだよ」
と自分の感情がどう動いたかをわざわざ言葉で説明することです。



僕は、中途採用試験では、次の3つの要素をシビアにチェックします。
①コミットメントー当社に来て、何をしてくれるのか。
②エビデンスー今までどんな仕事をしてきたのか。
③アップサイドー伸びしろ。
前職で年収1000万円なら、弊社で2000万円プレーヤーになれるかどうか。

これらを判断する上で、必ず聞くことは、「成功体験」です。
逆に、失敗体験について聞くことも、人間性を知るうえで参考になります。
成功や失敗の体験はどんなことでもいいのですが、
一つ外せないのは、自らがイニシアチブをとってやったことなのかどうか。



職場環境を整えるには、小さなルールを徹底することが大切です。
ルールが積み重なっていくことで、会社のカラーや環境はできあがっていきます。
会社のルールを上長が言ったら素直に受け入れるべきですし、
一人の例外を許すことで、社内の風紀はどんどん乱れていくと思うからです。



・激変する技術環境に対応し、未知なる分野に踏み出す勇気。
・暗闇の中でも、輝かしい未来ビジョンを描き、一人からでも声をあげる勇気。
・自分と共振するビジョンを持つ組織を見分け、その組織と共に成長していく勇気。
この3つの勇気を持つ人が、未来から選ばれ、活躍していきます。


ダニエル・ピンクさんが「これからは、ワンワード・エクイティの時代」と述べていました。
これはどういうことかというと、
「あなたの資産(才能)を、表現する一言はないか」ということです。
あなたの会社の特徴を、象徴するワンワードで
表現することが必要だというわけです。



「いかに目の前の仕事でワクワクするか」



基本、私は、「与えられた場所で咲きなさい」がベストだと思っています。
実際、目の前に現れてきた出来事が、どんな閉鎖的な状況でも、
「どんな嵐でも、必ずいつかはやむ」と唱え、切り抜けてきました。


「大丈夫!仕事で失敗したからといって、命まで取られることはない。
思うように、楽しんだもん勝ち」
というスタンスが大事ではないかと僕は思っています。
案外そんな気に持ちようが、変化に対応する力となり、
大ピンチを乗り切らせてくれるものです。








「私は、『無料で人に会ってはいけない』
『無料で、アドバイスをしてはいけない』という掟を作ったのである。
ところが、この掟を守ると、信じられないことが起こりだした。
仕事が殺到しだしたのである。
仕事を断ると、仕事が舞い込む。これを心理学で「希少性のルール」という。
要するに、手に入りにくいものは、欲しくなるという法則だ。」
神田 昌典

何しか、カッコいい大人になろう。