2017年2月16日木曜日

【読書】自分の時間を取り戻そう

「自分の時間を取り戻そう / ちきりん」
を読みました。

近頃よく聞く「生産性」という言葉。
私は、自分は理解しているつもりでいましたが
恥ずかしながら、
あまり理解していないことがわかりました。
良書でした。
(いつものように自分のために残しておきます。)



問題1
・長い時間、働くことによって、問題を解決しようとしている。

問題2
・すべてのことを「やるべきこと」と考え、全部やろうとしている。
・なにもかも完璧にやろうとしている。

問題3
・不安が強すぎて、NOと言えなくなっている。

問題4
・「とにかく頑張る」という思考停止モードに入ってしまっている。




この4つに共通して抱えている本質的な問題、
それは、「生産性が低すぎる」ということです。



生産性とは「時間やお金など有限で貴重な資源」と
「手に入れたいもの=成果」の比率のことです。

グローバル企業の租税回避問題についても、
生産性という観点からみると一般とは少々異なる解釈が生まれます。
彼らはあんなに儲かっているのに、なぜそんなに税金を払いたくないのでしょう?
税金を払えば、その国はインフラを整備したり教育制度を整えます。
結果として豊かになった国民は、よい顧客になるのです。
だから長期的には納税行為にもリターンは期待できます。
それなのになぜ、あそこまで大規模な租税回避を続けるのでしょうか?
私には、彼らが税金をできるだけ圧縮したいと考えるその根底には、
「自分たちの方が国家組織よりもお金の使い方に関する生産性が高い」
という自負があるのかもしれないと思えるのです。

ちなみにテレビ番組を見る若者が減っているのも、
頭出しもできず、自分の空き時間にサクッと観ることもできない、
あまりに生産性の低いシステムだからです。
テレビを観る人が減っている理由を
「番組がおもしろくないから」などと考えるのは
まったく当たっていません。


生産性を理解していない彼らの多くは、
「体を早く動かすこと」が生産性の高い働き方だと思っています。
指や目を速く動かして仕事を速くするなどという方法にはすぐに限界がきます。
慌てて失敗する可能性も高まります。
今よりやるべきことが増えたら…
結局はまた睡眠時間を削って時間を投入することになってしまいます。


「忙しすぎる」という問題に本質は、低すぎる生産性にあるのです。


お金はお札という形でも、
貯金口座の残高という形でも数字として目で確認することができます。
このため私たちはごく自然に「お金に関する有限感」をもつことができます。
ところが時間に関して有限感を持つには、
ちょっとした工夫が必要です。
見えないものについては「どれほど減ったか」を自然に感じることが難しいのです。


横に12個(月)縦に10個(年)のマスを書きます。
20代も30代も40代も120ヶ月しかありません。
この120個のマス目のうち、すでに終わった部分を塗りつぶしてみてください。
そうすればあとどのくらい残っているか、視覚的に確認できます。
「時間を見える化」すれば、お金と同様、
時間もとても大切な資源だと思い出せるでしょう。


「お金(残業代)が手に入るなら、人生の時間が減っても気にならない」という
労働時間投入型の考えは、
自分の時間はどんどん
「お金のために売ればよいもの」に成り下がってしまいます。
これは人生を安く叩き売っているのと同じです。


反対に、時間の価値が非常に大きいと考える人は、
安い値段で時間を売りたいとは考えません。
できるだけ高く時間を売る方法は何かと考えるようになります。
これが「どう付加価値をつければ、
自分の貴重な時間を高く売れるか」という発想につながり、
その人の時給を上げていくのです。


「ここ半年で、なんのために使ったお金がもっとも有効だったか」
を振り返ってみてください。


生産性という観点から見ると、
お金に関して問題なのは無駄遣いが多いことではなく、
「最近の有効なお金の使い方トップ3」の表が埋まらないことです。
貴重な資源を何に使うのがもっとも生産性が高いのか、
それがわかってないと、お金の生産性を上げることはできません。
貯金が大好きな人は、
今の自分にとって本当に「貯金」が一番有効なお金の使い方なのか、
もう一度考えてみてください。


私のTo Do List(やるべきことのリスト)は、
・頭が動くときしかできないTo Do List
・頭が動かない時間でもできるTo Do List
のふたつに分かれています。


私たちは頻繁に「欲しいもの」を見誤ってしまいます。
「自分が本当に欲しいもの」と
「手に入れれば社会が評価してくれるもの」が違うと理解しはじめるからです。
そして「こっちを手に入れた方が得なのではないか、
いい人生が得られるのではないか」という計算をはじめるのです。


人は、年を取れば取るほど自分の欲しいものがわからなくなります。


「やりたいこと」が「やるべきこと」に引っ張られてしまいます。

自分にとって「安定」は本当にもっとも手に入れたいものだったのか?
そうやって思考停止せずに考えられることができれば、
大して欲しくなかったもののために希少資源を投じ続けることも避けられます。


豊かな生活とは、希少な資源を最大限に有効活用し、
自分が欲しいものを
できる限りたくさん手に入れるという生産性の高い生活のことです。
でも肝心の「欲しいもの」を見誤ってしまっては、
いくら希少資源を投入しても手に入れることはありません。


私たちはついつい「周りの人がみんなやっていること」や
「やるのが当然だと思われていること」を、自分で手に入れたいものだと勘違いしがちです。
でも、ゴールを間違えたら、人生もお金も無駄になってしまいます。


1日の総労働時間を制限する
まずは今の仕事を特定の時間で終わらせると決めてしまいましょう。
そして、そのためには仕事のやり方をどう変えればいいのか、よく考えてみるのです。



「時間が足りない」という切実な実感を持つために、
視覚的な予定表を作るのです。
予備の時間をいくつか作りましょう。
スケジュールをめいっぱい使って予定を立てていたら、
その予定は「必ず」破綻します。
だから最初からバッファーとして予備の時間を確保しておくのです。
生産性を上げたければ、
予定表を見たときに「ありえない!」と思える予定表になっていないと
意味がありません。


ビジネスで成功している人の多くが、
若い頃の一時期ものすごく忙しい働き方を経験しています。
これを「若いときに苦労したから成功したのだ。
だから苦労は買ってでも体験しろ」と言う人がいますが、
それは間違いです。
正確に言えば彼らは、
ものすごく忙しい生活の中で「生産性の高い」働き方を身につけたのです。


インプットを減らすと同じくらい有効なのが、
「すべてをやろうとしない」ことです。


最近は、
「自分がやりたいこと以外には、できるだけ時間を使いたくない」という人を
サポートする商品やサービスが増えています。


「一生懸命頑張る」のは悪くありませんが、
「頑張らなくても高い成果が出せる方法を考えつく方が素晴らしい」ということを
しっかり理解するべきでしょう。


「10日間の休みもとれないようでは、次のステップには進めない」


それぞれが自分の得意なコト=生産性の高いこと
に集中すればみんながハッピーになれるのだ。


「仕事を全部受けていたら、単価は一生上がらないわよ」


今まで、フリーランスとして「売れる」というのは
「多忙になる」ということだと思っていた。
でも本当の意味で「売れる」というのは、
「自分のペースで仕事を選んでも仕事の依頼が途切れない」ということだ。


すべての仕事を終わらせる必要はない。
すべてに完璧を期す必要もない。
大事なのは、メリハリと優先順位だ。



「みんなと同じ」をやっていては、
自分がやりたいことをやるための時間もお金も足りなくなる。


生産性を上げようと真剣に取り組むと、
その過程でご褒美を得ることができます。
・いつの間にか成長できていること
・やりたいこととそうでもないことが、明確に区別できるようになること
・自分の人生の希少資源の使い途に関して、他人の目がきにならなくなること
です。




「知識労働の生産性の向上を図る場合にまず問うべきは、
『何が目的か。何を実現しようとしているか。なぜそれを行うか』である。
手っ取り早く、しかも、おそらく最も効果的に知識労働の生産性を向上させる方法は、

仕事を定義しなおすことである。
とくに、行う必要のない仕事をやめることである。」
(ピーター・ドラッカー)


なんしか、カッコいい大人になろう。


ちなみに私も考えてみました
「私の最近の有効なお金の使い方トップ3」
2016年1年間で考えました。

1位 ハーフマラソンの参加費用(4000円)
 →参加すると決まったら練習をせざるを得なくなるんですね。
 下手なジム代より健康維持としての有効な使い道となりました。
 
2位 エビオス代 半年間で2000錠1本(約2000円程度)
 →言わずと知れたエビオスの効果は本当にコストパフォーマンスが高いです。
詳しくは、
【仮説】万能サプリ・エビオス錠で幸せになれる!?【俺の腸内正常化計画】
をどうぞ。

3位 ドラムの練習 スタジオ個人練習代 半年で10時間程度(約5000円程度)
 大音量のでひたすら練習に勤しむと、ストレス解消に役立ちます。

次点 神社ミッションの(1万円)
【人生が変わる】神社ミッション【やってみた】
でした~。