2013年3月5日火曜日

【読書】銃、病原菌、鉄(下)

「銃、病原菌、鉄(上)/ジャレド・ダイアモンド」
を読みました。先日の続きです。


ようやくの読破。いや~勉強になるな~。
自分のためにまとめて残ししておきます。(本文と違う所もあるかも。)


文字の誕生の有無は、農耕社会があったかどうか、
つまり定住社会があったかどうかに依存する。


文字のない農耕社会もあった。
文字の必要性はあっても、文字の誕生がなかった。
この点では、畜産と同様で地理的な分断が、
文字の習得の分断をもたらした。
東西の土地の広がりの方が有利である。
文字があることが、更なる社会形成に必須である。


技術発達の水準は、定住社会が基盤となる。
定住社会で、農業生産性が高くなると、
農業生産に関わらない専門職が生じ、発明が起こりやすくなる。
また、定住社会で、人口密度が高くなると、
発明ができる職人も増えるし、発明を利用する用途も生じる。
他の地域と共有することができるとその多くの発明の相乗効果で、
技術水準はどんどん高まっていく。
発明は、天才の数によるのではなく「定住社会」が可能なところに発明が生まれる。
結局のところ、恵まれた土地すなわち環境の差が発明に繋がるのである。


人類の社会形成は、群れ→部族社会→首長社会→国家へと発達していく。
国家の成立は、「強い側による征服」という形で起こる。
国家が成立すると、文明が発達し、食料生産力が高まり、人口が増え、さらに文明が発達した。


大型の家畜というのは、重要である。

南北アメリカでは、先住民が欧州人の渡来したあとで、インカ帝国などが滅ぼされた。
この理由は、南北アメリカには穀類や大型家畜などが欠落していたからである。
病気への免疫力の欠落も、大型家畜の欠落のせいだった。
また、食料の生産性の低さは、余剰生産力の不足ゆえに、文明の発達を弱めた。

大型の家畜は、田畑を耕したり、軍事的に使ったり免疫を与えたりと何かと重要である。


文字の発達→高度な武器→他の地域を武器と病気で征服→更に大きく強い国家


それにしても、病原菌ってすごい。銃や鉄器なんかよりもよっぽど殺傷能力に長けている、、、。


免疫力って重要ですね。






 




「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。
愚者だけが自分の経験から学ぶと信じている。
私はむしろ、最初から自分の誤りを避けるため、
他人の経験から学ぶのを好む。」
(オットー・フォン・ビスマルク)


なんしか、カッコいい大人になろう。

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