2014年4月3日木曜日

【読書】超訳君主論―マキャベリに学ぶ帝王学

「超訳君主論―マキャベリに学ぶ帝王学 / 許 成準」
を読みました。

昔から、君主論を読まねばという気持ちはあったのですが
なかなか手が付けられずにいました。
それは、なかなか長く退屈な文章だとも聞いていたからでした。

超訳であっても、基本を知るにはいいのではないかと
本書を手に取りました。

わかりやすくいうと
君主=リーダー
ですね。
つまり「リーダー論」です。

リーダーの心得が
わかりやすく示してあり
自分の仕事に大いに役に立つと感じる本でした。
ずいぶん参考になりました。
(自分のために残しておきます。)

リーダーは道徳に縛られてはならない

リーダーは、冷酷な面を持て

君主が軍を率いる時は、冷酷だという評判を気にしてはいけない。
なぜなら兵士たちが君主を怖れなければ、軍隊の結束と秩序が成り立たないからだ。
リーダーは度々、やむを得ず冷たい選択をしなければならない時がある。
そんな時、個人的な感情に左右されず、
常に冷静な判断力を堅持できるリーダーが勝利する。

悪行は一気に、善行は徐々に
悪行を犯す上で最善の方法は、それを一気に済ませることである。
加害行為の全てを一息に済ませて、それを繰り返す必要がないようにするのである。
いったん犯した後は善行で民心を安定させ、民衆の支持を受ければ良い。


「良いリーダー」と「良い人」は別物である。

尊敬されるリーダー
軽蔑されるリーダー

君主が避けなければならない二つのこと
君主が必ず避けなければならないことが、二つある。
それは、「憎悪されること」と「軽蔑されること」である。

上司が尊敬されるためには、特別なものなど何も必要ない

①明確な指示
②率先した行動
③結果の責任を負う姿勢
を常に守ること。
しかし、これらを一貫して実践するには強い意思が必要である。

嫌な仕事は、押しつけろ
賢い君主は、嫌われ役は他人に任せて
恩を売るときは自分で引き受けるのである。


他人に依存すれば必ず滅びる

他人の約束を過信する君主は没落する
人の忠誠心や約束を信じて、
いざという時のための準備を怠った君主は、
自分の没落を招くことになる。

他人の力を借りて握った権力は不安定だ
もしも、運良く他人の力を借りて君主になったとしても、
なった後に権限を維持するのはすこぶる難しいはずだ。
なぜなら、後援者の意思と彼らの政治生命、この二つに左右されるからだ。

傭兵は百害あって一利なし
傭兵を使えば滅亡は避けられない。
したがって君主は自分の軍隊を持ち、直接彼らを統率しなければならない。

他人の援助は美食に潜む毒の如し
思慮の浅い人間は、最初に美味を感じると、その奥に潜む毒に気づかない。
他人の援助に依存すれば、破滅の危険と隣り合わせである。


こうすれば権力を維持できる

内部の敵から身を守る方法
君主が反逆の陰謀から身を守る一番の方法は、
大衆の支持を受けることである。
賢明な君主は、大衆の支持を受けるためにいつも努力する。
そのためには、憎悪と軽蔑を避けるべきなのである。

君主が大衆の支持を受ける方法
民衆を満足させるのは、貴族を満足させるより簡単だ。
民衆が願うのはただ「抑圧されないこと」だけだからだ。
だから、あなたが民衆からの支持を望むならば、
それは彼らを保護するだけで得られる。

側近の忠誠心を維持する方法
側近の忠誠心を確保するためには君主が直接、
富と名誉を手渡し、彼が他の方法で
それを追い求めないようにしなければならない。


リーダーは二面性を使い分けよ

規律のためには恐ろしいリーダーになれ
君主は、愛されつつも怖れられるのが望ましいが、
現実的に両方を得ることは難しい。
敢えて一つを選択するならば、
愛されるよりは怖れの対象になるべきだ。
人間は、自分が怖れる人より、
愛情をかけてくれる人を躊躇なく傷つけるものである。
愛で繋がれている関係より、処罰と復讐への恐れで繋がれている関係の方が、
ずっと結びつきが強いということを忘れないで欲しい。

恐怖の対象になっても憎悪の対象になってはいけない
君主は部下たちから怖れられるべきだが、
恨みを買うことだけは避けなければならない。
誰かを処刑しなければならないとしても、
それは明白な理由がある時に限らなければならない。
また、民衆に経済的な被害を与えてはいけない。

見た目は良い人でなければいけない
ほとんどの人が見ることができるのは、
あなたの外見だけである。本当の姿を見るものはごくわずかだ。
人々がもう一つ見るのが、結果だ。
あなたが戦争で勝利を収め、
国を良く維持すれば、その過程の手段など関係なく、
皆に賞賛されるだろう。

だが、実際に良い人である必要はない
良い人に見られるのはとても得だが、
実際に良い人になるのは君主にとって害になるのだ。

未来に備えることがリーダーの務めである

問題点は早期に発見せよ
すぐに鎮圧すれば簡単に解決できた混乱を、
放置して拡大した後に解決しようとすれば非常に難しくなる。
君主は、将来起こるかもしれない問題を予想して、
その小さい兆しが見えたときにそれを素早く解決すべきなのである。

気前の良いのとケチ、どっちが良い?
君主は「あいつはケチだ」という評判に気を遣うべきではない。
気前の良い金遣いは、百害あって一利なしである。


部下をうまく使う磐石の組織運営

「敵」を活用する
初めから味方だった家臣より、
敵から家臣に転じた者の方が役に立つことが多い。
なぜなら、敵だった者は、過去の悪印象を消そうとして、
強い忠誠心を示すからである。

側近の能力はリーダーの資質を反映する
君主の知ろうと思ったら、その周りの人物たちを観察してみれば良い。
側近は君主の資質の鏡であるのだ。



良い助言は君主の賢明さから生まれる
愚かな君主が良い助言のおかげで名君になることはない。
良い助言が生まれたということは、君主に良い意見を選び、
まとめる賢明さが備わっていた証であり、
助言がその賢明さを導いたわけではないのである。

米国オバマ大統領の場合
まず自分の状況認識を参謀に説明し、意見を述べた後、
それを参謀に手直ししてもらう方法を好むという。
オバマの信念は「上の者と下の者がビジョンを共有し、
同じ目標と戦略を持ち、緊密に協力することが勝利の条件だ」というもの。
優れた意志決定ができるシステムを作るのが君主の責務なのだ。


自分のスタイルを持つ者たちへの対処法

君主が新しく手に入れた領土を保つためには、
①元の君主の一族を全て排除すること
②既存の法律と税制を変えないこと
こうすれば新しい領土を短期間のうちに吸収することができる。
カエサルはガリアを占領した後、彼らのリーダーを処刑しただけで、
ガリア人の自治を保証するなど既存の生活様式を尊重した。
統治者が変わったとしても、生活に変化がないなら不満を持つ人はいないのだ。

プライドを持つ者たちへの対処法
今まで何者にも縛られず、自由に生きてきた地域を占領した場合、
君主は統治するのに苦労する。
自由を簡単に忘れられない彼らは常に反乱の機をうかがうだろう。
君主は彼らと一緒に生活しながら統治するか、
その地域を徹底して破壊しない限り、破滅の危険が付きまとうことになる。
かのナポレオンも将校になってからすぐ、部下たちから尊敬されたのではない。
最初はわがままな部下が彼の権威に挑戦したこともあったが、
ナポレオンは部下と率先して働き、寝食を共にして尊敬を勝ち得たのである。


有益な敵がいれば、害となる味方もいる

どっちつかずは敵を作るだけだ
近くで二つの勢力が対立している時は、
中立を守るより、どちらか一方の味方となって共に戦う方が有利だ。
決断力のない君主は、当面の危険のみを避けるために中立を好むが、
そういった者たちはいずれ破滅することになる。

中途半端な措置は避けろ
人間は、厚遇するか、破滅させるか。そのどっちしかない。
だから、人に危害を加える時は、復讐の恐れがないよう徹底して破滅させなければならない。
中途半端な態度は破滅の原因になる場合が多いので注意すべきである。


リーダーは野望を持ち大胆に行動すべし

改革を成功させる方法
改革が成功するか失敗するかは、その実行に他人の援助が必要なのか、
それとも自分の力だけでやり遂げられるのかにより決まる。
前者は決まって失敗するが、後者はほとんど成功する。
大衆を説得するのは簡単だが、説得された状態を維持するのは難しいからだ。
従わない者を服従させるだけの力が必要なのである。
改革は変化をもたらす行為だから、不満を持つ人が必ず生じる。
そしてその改革の成否は、反対する人々に強制力を使うことができるか、
できないかにかかっているのだ。
改革を成功させるためには、
強い意志を持って強制力を使うことができなければならない。


「一流だけを雇わなければならない。
二流を雇えば、彼が二流を招き、
結局会社が二流になってしまう」
(スティーブ・ジョブズ)

なんしか、カッコいい大人になろう。




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