2014年10月30日木曜日

【読書】どんな問題も「チーム」で解決する ANAの口ぐせ

「どんな問題も「チーム」で解決する ANAの口ぐせ / ANAビジネスソリューション」
を読みました。

すらすらと読めます。
当たり前のことですが、
この当たり前のことがなかなかできなんでよね。
良書でした。
チームワークの大切さと、チーム全体での成長を考えさせられます。
(自分のために残しておきます。)



どんな小さなことでも、
気づいたことを「放置」せず、
できるだけ「その瞬間」に伝える。


「どうしてそうしたの?」
「あなたはどう思う?」
行動の「理由」を確認する。


雑談は、積み重なるとノウハウになる
自分も、何か経験したら積極的に話す。
一人の人が自分の仕事の中で経験できることには限界があるので、
他人の経験を共有できるのは貴重なことです


発信者を匿名にして積極的な発信を促す。
匿名であれば、勇気を持って発言するハードルはかなり低くなります。
「誰がした」に関心を向けさせるのでなく
「なにが起きた」の方に関心を向けさせている。


優秀な人物もエラーを起こす。

「人間が起こすエラーはゼロにすることはできない」という前提に立つこと。
「ヒューマンエラーの影響をコントロールする」という考え方。
人間のエラーによる事故を防ぐための施策を
「エラーコントロール」呼び、各部門で取り組んでいます。
代表的なエラーコントロールに「指差呼称」があります。


「失敗した人は“犯人”じゃない」
失敗した社員を犯人扱いしない。
今後の事故防止への協力を仰ぐという姿勢でヒヤリングする。
その人しか知り得ない事故に至るまでの
貴重な事実を聞き出せなければ、適切な事故の再発防止ができません。


判断に迷った時は報告をすべき
・〆切か、クオリティか。
・コストか、お客様満足か。
・目先の売り上げか、将来への投資か。
日々仕事をしていると、
様々な「ジレンマ」が私たちの前に立ちはだかります。


チェックは、ダブルでもトリプルでもなく“セルフ”
「自分の仕事」という自覚が高まり、結果として精度が高まる。
「チェック担当者がいる」と安心して失敗
無意識に「あの人がやっているから大丈夫だろう」という
人任せの気持ちが生まれてしまう可能性があるのです。

マニュアルに「バイオレーション」は付きもの
「バイオレーション」とは、
「規則を知っていながら、意図的にそれを守らないこと」です。
そもそも人間とは、出来れば楽をしたいと思うものです。
「私は作る人、あなたは使う人」ではなく、
「作るのは私とあなた。あなたが使うため」という考えで、
作業者をマニュアル作りに巻きこめば
「自分で作ったマニュアルだから守ろう」という意識も生まれてきます。


『片づけよう』ではダメ。片づける『しくみ』が必要」
「片づけよう」と言い合ったり標語にするだけでは効果はあまりありません。
エンジンのオイルなどを拭く布きれは、
10枚セットで保管。持ち出しも、返却も10枚セットで。
なお紛失した教訓から、布きれは目立つようにオレンジを使っている。
共用工具については、保管棚にウレタンシートを置き、
工具の形にくりぬいてその形のところに納めるしくみにしている。
他にも、何冊かセットの書類やバインダーは、
一冊目から最後まで斜めの線を入れてあります。
どこかが欠けると、線が途切れるため、そこにないことがわかります。


どんな問題も「チーム」で解決する。
「一人の力には限界がある。
チームのメンバーと多角的な見方をする方がより大きな成果を生み出すことができる」


「4番打者ばかりはいらない」
仕事の技量の均質化をはかることと、
それぞれの社員の個性を潰して同じような人間にしようとすることは、
全く別のことです。
一人ひとりが考えることをやめてしまうと、結果的にチーム力が発揮されない。
競争させるより、「全員このレベルを乗り越えよう」と手をつながせることにより
生まれてくる一体感や相乗効果の方が「強い」と信じています。


「基本動作はすべて文字に落とせ」
基本的な動作ほど「慣れ」が出てきてしまします。
「過去に起きた失敗をもとに作ったマニュアル」を作り配布しています。
これを「ベーシックマナー」といいます。
ベーシックマナーには、
「やるべきこと」と「過去の失敗事例」が書かれています。
例えばこんな感じです。

*****************************************
【やるべきこと】
「点検はクリーニングの前後で行う」
点検個所は、まずクリーニング前に点検して不具合の形跡を確認し、
クリーニング後に詳細を点検する。

【過去の失敗事例】
「クリーニングにより、データ取れず」
B747の脚のオイル漏れの形跡を確認しようとしていたが、
その前に他の作業を行っていたところ別の作業者がその箇所をきれいにクリーニングしてしまったため、
形跡点検とデータ取得ができなくなってしまった。

*****************************************

単に「やるべきこと」を示すだけでは説得力はありません。
なぜ、その作業を行うことが大切なのか、
なぜそうすることに決めるに至ったのか、
その理由がわからないと行動はなかなか変えれません。
納得しないで作業をしぶしぶやっても良い結果は得られません。

「仕事は段取りが八分」
仕事を進めるうえでは、事前の準備が大切である。


「判断基準は、お客様はどう感じるか?」
「自分が満足するか」よりも「お客様はどう感じるか」
お客様の前では「おしゃれ」ではなく「身だしなみ」
「お客様はどう感じるか」を、
物事の判断基準にすることで、プランが対立するときも
その基準に立ち返ることができます。


「目の前のお客様が身内だと思ったら、
なにかをして差し上げたいと思わない?
自分の家族だと思って、なにができるかを考えてみて」
そうすることにより、より自然なアプローチが可能になる。
心のハードルを下げるのは、自分次第。




「戦とは一人の勇よりも
全員の結束とそれを用いる者によって勝敗が決まる」

(横山光輝 三国志より)

なんしか、カッコいい大人になろう。





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