2015年2月12日木曜日

【読書】How Google Works ―私たちの働き方とマネジメント

「How Google Works (ハウ・グーグル・ワークス) ―私たちの働き方とマネジメント / エリック・シュミット」
を読みました。

世界の就職人気企業ランキング 1位のグーグル。
毎年 ビジネス部門・エンジニアリング部門の両部門制覇をしている。
この圧倒的な人気の秘訣はどこになるのだろうか。
この点は、やはりグーグルの哲学にあるのではないかと思います。

本書を読んでいても、グッと心に伝わるものがありました。
そのグッときた言葉を自分のために残しておきます。

【参考】Google が掲げる 10 の事実 Google Home Pege より



優れたベンチャー企業、優れたプロジェクト、
ついでに言えば優れた仕事は、楽しくなければいけない。
あなたが死ぬほど働いているのに、ちっとも楽しくないという場合、
おそらく何か間違っている。
楽しい理由の一つは、将来の成功の予感かもしれない。
だが、一番大きいのは、同僚と一緒に笑ったり、ジョークを言い合ったり、
ともに仕事をすることの楽しさであるはずだ。


ラリーとセルゲイは
グーグルをいくつかのシンプルな原則にもとづいて経営していたが、
そのうちもっとも重要なのが「ユーザを中心に考えること」だった。
最高のサービスを生み出せば、
お金は後からついてくると信じていたのだ。
世界最高の検索エンジンさえつくれば大成功は間違いなし、と。

「本当に大切なのは、すべてがわかったと思った後に学ぶことだ」
ジョン・ウッデン

企業を立ち上げるときに、
最初にどんな文化を作りたいか考え、
明確にしておくほうが賢明だ。
文化を生み出すのは創業者だが、
それを最もよく反映するのは、
会社を立ち上げるときに集まった、
創業者が信頼を置くチームである。



「長期的目標に集中する」
「エンドユーザの役に立つ」
「邪悪にならない」
「世界をより良い場所にする」
といったフレーズは、今も会社のあり方をよく言い表している。

社員を窮屈な場所に押し込めよ
社員を狭いスペースにぎゅうぎゅう詰めにしておけば、
オフィスをめぐる嫉妬心も封じ込めることができる。
誰にも個室がなければ、それをうらやむものもいるはずない。

ベゾスの「ピザ二枚のルール」
組織の構成単位は“小さなチーム”であるべきだ。
アマゾン創業者のジェフ・ベゾスはかつて「ピザ二枚のルール」を提唱していた。
ひとつのチームは、ピザ二枚で足りるぐらいの規模にとどめなければならない、
という意味だ。

一番影響力の大きな人を中心に会社をつくる
一番影響力の大きな人たちを見きわめ、彼らを中心に組織をつくることだ。
「会社を動かすのは誰か」は、職務や経験ではなく、
仕事ぶりや情熱をもとに判断すべきだ。

「マネジャーは肩書きがつくる。リーダーはまわりの人間がつくる」
デビー・ビオンドリロ

「やるべき仕事があれば、忙しい人に任せろ」

私たちの経験から言って、一度でも悪党らしき行いをした人間は、ずっと悪党だ。
あなたがマネジャーで、部下に悪党を見つけたら、
与えていた仕事を騎士に移してしまうのが一番だ。
容認できない行動があれば、迅速にその悪党を排除しなければならない。

「イエス」の文化を醸成する
最初のアドバイスはこうだ。『イエス』と言おう。なるべく頻繁にイエスと言うのだ。
イエスと言えば、物事が動き出す。
イエスという姿勢はこの不確実な時代に、前へ進むための手段なのだ」

アハライ
イスラエルの戦車司令官は戦闘を開始するとき、「突撃!」とは言わない。
「アハライ!(ついてこい!)」と叫ぶのだ。
スマート・クリエイティブのリーダーを目指すなら、
この姿勢を学ばなければいけない。


「同じようなことをしている他社を負かすだけでは、
仕事としてちっともおもしろくないじゃないか」
ラリー・ペイジ

「ぼくが知らない、何か複雑なことを教えてくれないか?」
セルゲイのお気に入りの面接での質問

群れ効果
すばらしい人材の集まる会社は、
すばらしい仕事を成し遂げるだけではない。
さらに多くのすばらしい人材を引き寄せる。

情熱のある人間は情熱を口にしない
スマート・クリエイティブの明確な特徴は、情熱があることだ。
何かに対して、強い思い入れがある。
ただ、本当に情熱的な人間は「情熱」という言葉を軽々に口にしない。

斬新な発想は多様性から生まれる
視点の違いは、まったく新しい発想を生む。
多様な人材が同じ職場で働くことで生まれる幅広い視点には、
はかりしれない価値がある。
すばらしい才能の持ち主の外見や行動は、
あなたと違っていることも多い。

「なんで選ぶ必要があるんだい?全員雇えばいいじゃないか」
面接で次に進む人をどう選ぼうかと相談されたセルゲイの答え

誰でも“スゴイ人”をひとりは知っている
たぶんあなたにも、めちゃくちゃすごいことを成し遂げた知り合いがひとりはいるだろう。
ではなぜ、採用を担当者だけに任せるのだろう?
全員がそのスゴイ知り合いを連れて来るべきではないか?

退社したいと言われても、懸命に引き留めようと思わない社員はいるだろうか。
もし辞めてもいいと思う社員がいるなら、おそらく辞めさせた方がいいだろう。

「人生は下水管のようなものだ。
何が出てくるかは、何を入れるかで決まる」
トム・レーラー

「目的地がどこかわからないときは、注意したほうがいい。
おそらくそこにはたどり着けないから」
ヨギ・ベラ


統計データほどセクシーなものはない。
積極的に使いこなそう。
インターネットの世紀で最高に魅力的な仕事には、
必ず統計学が必要になる。

「自分の情熱と仕事を結びつけることができるのは、究極の贅沢です。
そして間違いなく幸せにつながる道でもあります」
シェリル・サンドバーグ

軌道修正するのだ。
「生まれ変わったら就きたい仕事」に近づく、
それでいて現在のキャリアパスからでも手の届く「五年後の理想の仕事」を考え、
ゴールに設定してみよう。
適切なゴールを設定するという簡単な作業によって
キャリアを好転させた人たちを、私たちはたくさん見てきた。

「自分の意見を通すことより、
最高の意見を見つけることを考えよ」
ジョン・ウッデン

技術者や科学者が犯しがちな間違いがある。
データと優れた分析にもとづいて、
賢明かつ思慮に富んだ主張をすれば、相手を説得できるはずだ、
と考えるのだ。これは誤りだ。
相手の行動を変えたいなら、説得力のある主張をするだけでなく、
相手のハートに触れなければならない。

一流のスポーツ選手にはコーチが必要なのに、
あなたには要らない?
経営者には、コーチが必要だ。

インターネット時代の従業員の仕事は「考えること」だ。

重要な情報を従業員を信頼して共有すれば、
彼らはその信頼にこたえようとする。
外部に漏れることはない。

「人間の本質は、質問に答えるのとではなく、自ら質問することだ」
ジョン・シーリー・ブラウン

エリックは透明性に対するグーグルのアプローチを「上昇、告白、順守」モデルと呼ぶ。
パイロットは緊急事態に陥ったとき、まず上昇せよ、と教わる。
危険から逃れるのだ。
次に告白、つまり管制塔と連絡をとり、自分がどのようなトラブル状態にあるかを説明する。
最後に順守だ。管制塔にどうすればいいかを指示されたら、そのとおりにやるのだ。
会社で部下があなたのところに悪い知らせ、あるいは問題を報告しに来たら、
「上昇、告白、順守」を実践しているのだと考えよう。
どうすればよいか、悩んだ末に来たはずだ
だからその率直さに報いるために、話に耳を傾け、
支援の手を差し伸べ、次に着陸を試みたときには
必ず成功すると信じよう。

お祈りをいくら繰り返してもご利益は減らない
仕事に限った話ではないが、
何かを人に伝えたいと思ったら、たいてい20回は繰り返す必要がある。
数回言うだけでは、みんな忙しすぎて、おそらく気づかないだろう。
繰り返して自分ではいい加減うんざりしはじめたころ、
ようやく周囲に伝わりはじめる。
だからリーダーは常に“コミュニケーション過剰”であるべきだ。

ところで20回言っても周囲に伝わらないことがあるなら、
それはコミュニケーションの方法ではなく、テーマに問題がある。

最初のフォロワーの原則
新たなムーブメントを起こそうとするとき、
最も重要なのは最初のフォロワーを獲得することだ。
「最初のフォロワーが孤独な愚か者をリーダーに変える」。

発想は大きく
エリックとラリーがプロダクト・レヴューの際に、
グーグルにエンジニアやプロダクト・マネジャーに対して
「発想が小さい」とよく食ってかかる。
(その後ラリーは「その10倍のスケールで考えろ」という言い方をするようになった)
燃費を10%改善しようと思えば現在の設計を多少いじるだけで済むが、
リッターあたり200キロ走る車を作ろうと思ったらゼロから考え直さなければならない。
まさにこの「どうやってゼロから作り直そうか?」という思考プロセスが、
これまで誰もが検討しなかったようなアイデアを生み出すのだ。

一番嫌な質問をする
必ず「聞かれて嫌な質問」ある。
こうした質問に意味があるのだ。
簡単に答えの出ない一番嫌な質問は、
大企業のリスク回避的な、変化に抵抗する傾向を抑えるのに
絶大な効果を発揮することがある。
サミュエル・ジョンソンの言葉を借りれば
「絞首刑が目前に迫っていると、驚くほど意識を集中できるものだ」。
まず、五年後に何が真実となっているか、考えるところから始めよう。

会社の経営陣は日頃から自社プロダクトを使っているだろうか。
それに夢中だろうか。妻や夫への贈り物にするだろうか。


まずは「5年後はどうなっているか」と尋ねることから始めよう。
そこから現在に戻ってくるのだ。



「不可能に対して健全な疑念を持て。
君たちにはエンジニアリング、テクノロジー、ビジネスの能力を活用して
世界を変える大いなるチャンスがある。
重要なことをしろ。楽しめ。
さもなければ成功は望めない。
旅をしろ。中国・アフリカ・インドがお薦めだ。
そこには驚くべきことが沢山ある。」
(ラリー・ページのミシガン大学卒業式でのスピーチより)


なんしか、カッコいい大人になろう。

↓Click Please!!↓
名言時計


読んで「いいね」って思ったらシェアして頂けたら幸いです。
↓ポチッとなっ!てナイスシェアリングッして下さいませ↓