2022年1月20日木曜日

日本一高い山は「富士山」という ありきたりな回答に疑問が湧くのが勉強のはじまり。

「ニイタカヤマノボレ一二〇八」

1941年12月2日に発令された、

日米開戦の日時を告げる暗号電文です。


この「ニイタカヤマ」とは「新高山」のことです。

この1941年当時の日本の一番高い山は、「新高山」でした。


1895年から1945年の間、

台湾が日本の領土の一部であったためです。

いわゆる台湾の日本統治時代です。

富士山の標高:3,776メートル

新高山の標高:3,952メートル


1895年から台湾が日本の領土になった事により、

富士山は日本一の座を譲り渡すことになったのです。


富士山よりも高い「新しい日本最高峰」との意味で、

明治天皇により新高山と名づけられたのでした。


第二次世界大戦で日本が敗戦し、

台湾の領有権が中華民国に移る際に、

現在の名前「玉山(ぎょくざん)」に変更されました。


そうです、山の標高の比較に

歴史という視点を入れると解釈が変わるのです。



更に、


阿蘇山は、世界一を誇るカルデラ火口の規模から推測すると、

太古の昔は現在の富士山を上回る4,000メートル以上の標高が

あったのではないかと言われています。

9万年以上前の話ですが。


「歴史」や「地学」

こういった視点をたくさん持つことが

勉強のはじまりだと思うのです。


となると、

世界一高い山は標高8848メートルの「エベレスト」も

当然、別の視点で見ることができますね。


ここでいう標高は地上に顔を出している部分の高さのことです。

海に隠れている部分から頂上までの距離では、話は変わってきます。


「海底からの距離を測った場合」に、

世界で最も高い山は1万203メートルのハワイの「マウナ・ケア山」になります。

ちなみに標高は、4205メートルです。


また、

「山頂が地球の中心から最も離れている山」という基準で選んだ場合は、

エクアドルの「チンボラソ火山」になります。

ちなみに標高は6268メートルです。

地球自体が、完全な球体ではなく、楕円形をしているため、

半径が最も広い赤道付近にあるチンボラソ火山が

エベレストよりも高いということが言えるのです。


「標高の定義」「地球の形」

こういった視点も加えることで、

より好奇心に火が付くと思います。


日本一高い山は「富士山」という

ありきたりな回答に疑問を持つ。

色んな視点で見てみようとする。

それが勉強のはじまりだと思うわけです。


そもそも、「日本」って何?

ってところも色んな見方ができるはず。

そして、「幸せ」って何?ってところにも

辿り着くのですよ。


答えは、必ず1つではないのですから。

まず、定義を疑え!


なんしか、かっこいい大人になろう。


 
富士山グラス BEEADOYA

noteやってます。興味のある方は是非どうぞ。