2013年11月1日金曜日

【読書】日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか

「日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか / 竹田 恒泰」
を読みました。

2013年は、伊勢神宮の「式年遷宮」の年でしたね~。
もっと早く、この本に出会って伊勢神宮に行くべきだったって思います。
今年で第62回という事は、20年に1度なので、
単純計算で1240年受け継がれ続いている・・・。

式年遷宮は7世紀後半から始まったそうで
室町時代の100年間と太平洋戦争中を除いて、
20年毎に途切れなく続いているんだとか。

本当に、すごいですね。いわゆる「常若」の精神ですよね。
こういうことを大切にしたいですし、
こういうことを大切にしている日本に生まれてよかったとも、思います。

2020年東京オリンピックも決定しましたことですし、
改めて、日本の良さを再認識するのに良い本かもしれませんね。

ちなみに、今回の遷宮で
正宮が右側(東)から左側(西)に移ったのですが、
正宮が右側(東)にある場合の20年間は、
米座といって豊作ですが経済は低迷、
左側(西)にある場合の20年間は、
金座といって経済がよくなると言われているそうです。
ちょっぴり、期待してしまいますね。
オリンピックもこのことを暗示している・・・!?

外国の人の方が、私たちより日本のことを知っていて
そして、うらやましいと思っていたりするもんです。

日本人の方が、日本を知らなかったりしますから。

なんか、日本人で良かった。
って勇気が湧くというか、
自信が出てきますね。
僕たちの一生懸命に生きて
我々にバトンタッチされた、
先祖の方々に頭が下がる思いです。

循環型を確立していた社会も、
本当にすごいです。

そして、日本史をやってくると必ず出てくる
「天皇」という存在をわかりやすく説明していて
皇室の入門書にいいかもしれません。

(自分のために残しておきます。)


洗練された料理を作る日本人。
ミシュランの料理ガイドブックでも、
本国フランスよりもグルメな都市、東京。
料理の起源は、縄文時代約17000年前の土器の内側から
炭水化物の付着が確認されています。
四大文明の成立より昔から世界ではじめて料理をしたのも
縄文人であり、日本人である。
日本人が洗練された料理を作るのには、
こういったバックボーンがあるのです。



日本人にとって最も大切なお祭りは、神嘗祭新嘗祭。
戦後、新嘗祭の日は「勤労感謝の日」という名称になり、
祭りの本来の意味が薄れつつあります、
単に、勤労に対して感謝する日ではありません。
我々は、新嘗祭翌日までは、
新米を食べない習慣をつけなければならなりません。
 ※勤労感謝の日は11月23日


台湾で尊敬される日本人がいる、
日本統治時代の台湾で
農業利水事業に大きな貢献をした技術者
八田與一(はったよいち)である。

作った烏山頭ダムは、
当時世界最大のダムであり
それらの利水施設は現在でも稼働している。

嘉南平野は、北回帰線上に位置するが
世界における北回帰線上の地域のほとんどが砂漠になっている。
八田が、烏山頭ダムと灌漑用水を完成させ、
現在では一大穀倉地帯となっている
八田のおかげで、砂漠にならずに済んだのです。

日本の秒刻みの列車のダイヤには、
天皇のお乗りになる御召列車の存在
大きな影響を与えたことは間違いない。
御召列車の運行には、
①御召列車に並走する列車があってはいけない。
②御召列車を追い抜く列車があってはいけない。
③高架で御召列車の上を通過する列車があってはいけない。
という御召列車三原則があり、秒刻みの正確さが求められる。

伊勢神宮の式年遷宮も、
日本の技術を守るための重要な役割を果たしてきた。
式年遷宮とは、二十年に一度、
新宮をお建て替えして大御神にお遷り願う祭典。
お建物をお建て替えするだけでなく、
714種1576点にも及ぶ御装束神宝が新たに作られる。
その時代の最高の技術を有する美術工芸家によって調製される。
式年遷宮が滞りなく続けられてきた結果、
技術を、二千年越しで今日まで連綿と継承することができたのである。

伊勢神宮の五十鈴川に架かる宇治橋の
大鳥居に使われる材木は、
御正殿の棟持柱から持ってきている。
御正殿の棟持柱は、
神宮の神殿に使われる木材の中で特に重要とされる。

その棟持柱は、二十年使用した後、鉋をかけられて、
新品同様となって宇治橋の大鳥居として甦り、さらに二十年使用される。
しかも宇治橋の大鳥居は二十年後、再び鉋をかけられて
今度は、桑名市、亀山市で伊勢国の入り口の鳥居としてまた二十年使用される。
この時点ですでに六十年が経過しているが、材木の運命はまだ尽きない。
再び鉋をかけられて、次は全国の神社に御神木として分けられ、
これを拝領した神社は再びとりいや社殿の材料として朽ちるまで大切に使うのだ。

神宮では飛鳥時代から二十年に一度、式年遷宮が行われてきた。
我が国における最も重要な祭りのひとつである。


式年遷宮に必要な檜は、
約一万立法メートル、本数にして約1万3000本が用いられるため、
式年遷宮が森林破壊と勘違いする人がいるかもしれない。
古木がいつまでも残る森は、全体として代謝の悪い森となってしまう。
間伐して樹木を育て、大木を一定の割合で伐採することは、
森林破壊ではなく、森を再生することにつながる。

神道において木は神とされる。
神なる木を畏れながら大切に利用する式年遷宮の仕組みに
循環型社会の典型を見出だすことができる。


延享3年(1746)には、江戸の人は、120万人となる。
その頃の欧州最大の都市ロンドンでも、約70万人だった。
いかに江戸が巨大な都市だったか。
18世紀で人口100万人を越える都市は、江戸しかなかった。

「八百八町」と呼ばれる江戸は、
世界最大の都市だったのです。
江戸がエコシティといわれる最大の理由は、
都市部と江戸湾に集積された養分が森に戻される
循環構造が確立されていたところにある。

よく「日本の外交は三流以下」と言われるが、
欧米諸国、ロシア、中国、台湾 、アラブ、イスラエル、パレスチナなどと
同時に友好な関係を持つ国は、世界を見渡しても日本だけである。

日本が世界中の国と友好関係を保っているからこそ、
国際社会の中で日本が担える特別な役割があるのではないか。
これは、他者との協調を大切にしてきた
日本の和の精神があってはじめて可能なことである。

日本が二千年以上国家を営んできたことは世界史の奇蹟に違いない。
日本に次いで長い歴史を持つ国はデンマークである
それでも千年を経過したたが日本の半分以下である。
3位の英国でも千年に満たない。
中国に至っては、まだ60年程度の歴史しかない。
よく「中国四千年の歴史」というが、詭弁である。

では、日本の皇室は
なぜ、二千年以上も続いてきたのだろう。
強い軍事力を持ってきたわけではない。
むしろ歴史的に天皇は軍を持たない存在だった。

高松宮宣仁親王殿下の生前のお話では、
皇族というのは国民に護ってもらっているんだから過剰な警備なんかいらない。
堀をめぐらして城壁を構えて、大々的に警護しなければならないような皇室なら、
何百年も前に滅んでいるよ。
とのことです。

そのことがよくわかるのが、京都御所である。
その京都御所には、お堀がない。
敵の侵入を防ぐための石垣や敵を迎え撃つための櫓など防衛のための施設は何もない。
京都御所はまったくの丸腰なのである。

日本は世界に例を見ない平和な国家を営んできた。
確かに日本列島においても数々の戦争はあった 。
しかし日本列島以上の広さを持つ一地域で、二百年以上戦争がなかったのは、
人類の歴史のなかで、日本の平安時代と、日本の江戸時代の二例しか存在しない。
中国にもインドにも欧州にも二百年以上平和が続いた地域を見つけ出すことはできない。

それにはまず、
日本が列島の形状をしていて、
大陸から適当な隔たりがあった地理的条件が関係する。

それと、和の精神文化が平和に関係する。
ヤマト王朝が成立した古墳時代初期の時点で
信教の自由を保証していたのである。
17世紀の欧州における市民革命は、
市民が信教の自由を獲得するための戦いだった。
市民の多くの血を流して得た権利を、
日本ではその千年以上前から認めていたのである。

それには、
大和朝廷の称賛に値する政である、
日本神話を、一つの体系にまとめ
「古事記」「日本書紀」に書き残したことが関係する。

元々バラバラの神話
全国にあったはずで、
それらの一見関連性がないと思える神話群を
一つの神話にまとめた結果、
全国の地域の異なった信仰が、
一つの神話体系として理解されるようになった。
したがって、日本ではホロコーストのような大量殺戮や
宗教弾圧は行われなかった。
宗教戦争など起きるはずはない。

しかし、心配なことがある、
残念ながら今の学校では天皇や神話についてまったく扱わない。
かつてアーノルド・トインビーは、
「十二、三歳くらいまでに民族の神話を学ばなかった民族は、
例がいなく滅んでいる」と書いた。
民族を滅亡させるのに軍隊は必要ない。
日本は戦後まさにその道を歩んできた。





「天皇とは祈る存在です。」
これは、一言でうまく言い現わしていると思います。

なんか、非科学的とか揶揄されそうですが、
最先端の科学であればあるほど科学の域は
哲学や宗教の域にたどり着くなんて話もありますし・・・。


読書をしないと、今の義務教育では、
なかなか「天皇」を学ぶ機会がありませんし、
日本人であるにも関わらず知る機会がないですし。

すぐに、右だ左だと議論されたりしますが、
素直に日本に生まれてよかった。
シンプルに、日本っていいな。
でいいのではないのでしょうか、と思います。僕は。


「エルトゥールル号の事故に際し、
大島の人たちや日本人がなしてくださった献身的な救助活動を、
今もトルコの人たちは忘れていません。
私も小学生のころ、歴史教科書で学びました。
トルコでは、子供たちでさえエルトゥールル号のことを知っています。
今の日本人が知らないだけです。
それでテヘランで困っている日本人を助けようと、
トルコ航空機が飛んだのです。」
(ネジアティ・ウトカン)


なんしか、カッコいい大人になろう。


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