2014年6月13日金曜日

【読書】しつもん上司術

「しつもん上司術 / 松田充弘」
を読みました。

その昔、なにかの本で
「もし自分が殺されそうになって、
助かる方法を考えるのに1時間だけ与えられたとしたら、
最初の55分間は適切な問いを探すのに費やすだろう」
とアインシュタインが答えたというエピソードを読んだことがあります。

アインシュタインが本当に答えたかどうかは、不明ですが
「質問」の重要性を説いたエピソードなんだろうと思います。

確かに、「質問」をする側の方の「質問力」が
良い回答を得るのに必要だと思います。
そういった意味では、非常に参考になる書籍でした。
(自分のために残しておきます。)


質問のすばらしいところは、
「無意識で行っていることを、意識化することができる」ことです。
「自分の頭で考え、行動するようになる」ということです。

「より相手が見やすい資料にするために、何ができる?」

「教えてばかり」では部下は成長しない
「自分は教えたくなってしまう立場にいる」ことを理解しておきましょう。



「人に言われたことはやりたくない」という心理があります。
それと同時に、
「自分から出てきた答えはやってみたい」という習性も持ちあわせています。

「なんで○○なの?」は部下を追いつめる
「どのようにすれば?」は魔法の質問
「どのようにすれば間違えないで済むかな?」
「どのようにすれば書類が期日に間に合うと思う?」


「何を目的としているか、何を達成したいのか」という視点を
忘れないでください。

「どのようにすれば昨年より多くの人に来てもらえるかな?」
「どんなイベントだったら、参加したくなると思う?」
「どんな告知をしたら効果があるだろう?」
一方で「どんなイベントにしようか?」のような
イベントにフォーカスした質問では、
目標達成するのは難しくなってしまいます。

「できないことに」目を向けるのは後でいい
「今日は何がうまくいったの?」
「最近うまくいったことって何があった?」
「その仕事が成功したポイントは何だったの?」
「何に気をつけたらこんなに成果が上がったの?」
などは、
部下の次のモチベーションにつながる質問です。

「受け入れる」ではなく「受け止める」
相手の話を聞くときには、ひとつのポイントがあります。
それは意見を「受け入れる」のではなく「受け止める」という姿勢で聞くことです。
「いいね」「わかるよ」と受け入れるのではなく、
「そうなんだ」「なるほど」「へー」と受け止める。
相手の感情に振り回されずに、話の中にある真実を見つけ出すことができるようになる。

しつもんを体験しよう
「あなたの理想の上司はどんな上司ですか?」
「なぜ、その人が理想の上司だと思うのですか?」
「その要素をあなたに取り入れ実践するとしたら何ができますか?」
「それに向けて今日からできる小さな一歩は何ですか?」


頭につける言葉を「どのようにすれば」に変えるだけで、
部下の答えが変わります。
すると、行動も変わっていくのです。
「どのようにすれば書類を期日に間に合わせる子とができるかな?」
「どのようにすれば忘れずに連絡できるかな?」

「なぜ報告が必要だと思う?」
「どんなタイミングで報告するのが一番いいと思う?」
「なぜそう思う?」
NG質問「なんで、報告してこないの?」


「(期日を)守れなかった理由は何だと思う?」
「どのようにすれば期日を守れると思う?」
NG質問「なんで期日を守れなかったの?」


言い訳をするときは
「そうなんだね。それで?」で
物事の本質を見抜く
「あの人が悪いんですよ」
「そうなんだね。それで?」
「あの人が連絡してくれればいいんですよ」
「そうか、それで?」
「連絡が来ないからこの仕事が進められないんですよ」
「そうなんだね。それで、どうすればいいと思う?」
NG質問「言い訳はやめたら?」


いいアイデアは日常の中で生まれる
「今、気になっていることはどんなこと?」
「面白いと思ってることは?」
「今日、心に引っ掛かったことは?」
NG質問「何かいいアイデアない?」

遅刻をしたとき
「どのようにすれば時間通りに来れるかな?」
NG質問「なんで遅刻したの?」

礼儀やマナーに問題があるとき
「お客様だったらどう思うかな?」
「お客様はその対応で満足するかな?」
「お客様だったらこの説明でわかると思う?」
NG質問「あなたはそれでいいと思うの?」

疲れた表情をしているとき
「上司として気にかけている」「力になりたい」ことを伝える
「今、何が一番大変?」
「何か手伝えることはある?」
NG質問「少し休めば?」

感情的になっているとき
部下が感情的になっているときはまず
「そうなんだね」で受け止める。
話を受け止めながら、状況把握に努める。
そして「なぜその状況になったのだろう?」と客観的に問題を捉えるように促します。
NG質問「何そんなに怒ってるの?」

人間関係に悩んでるとき
本当のゴールは一体どこか
「この問題を解決するために、あなたができることは何がある?」
NG質問「君にも責任があるんじゃない?」

自ら判断してもらいたいとき
あくまでも判断するのは部下
「○○というプロジェクトに興味はある?」
「リーダーを任せたいんだけど、どうだろう?」
場の雰囲気も大切にしましょう。
特別に頼んでいるという状況を作り出すようにします。
NG質問「リーダーをしてくれるよね?」

成長を加速させたいとき
部下の自信につながる
「一年前と比べると、どんな成長があった?」
NG質問「少しは成長したのか?」


ずっと使えるフレーズ
問題解決のポイントをおさえるのに効果的
「どのようにすれば?」

物事の確認をするとき
「本当に?」
「それで?」
「○○とは?」

解決したい課題や問題をテーマにして
「それはどのようにすればうまくいくだろう?」
「問題は何だろう?」
「本当の問題は何だろう?」
「問題解決に向かうために何ができるだろう?」

イベントなどではチーム全体で「感情の共有」を行います。
「今の気持ちは?」と問いかける

メンバーの不調和に気づいたら早めに対処
やる気のない部下の個人面談をし、ひたすら話を聞きましょう。
目的は、ひたすら話を聞くことです。
「今、どんな状態なの?」
「どんなことが大変なの?」
「気になることはある?」
平行して、他のメンバーにも話をそれぞれ個別に聞きます。
「どんなことが大変なの?」
「困ってることは何?」
「どんな状態になったら嬉しい?」
部下の思いを聞くというのは、上司としての最優先事項なのかもしれません。




「『考える』とは、自分に質問すること。」
(中谷 彰宏)

なんしか、カッコいい大人になろう。


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