2014年12月25日木曜日

【落語】年末と言えば「芝浜」ですね【コツコツが一番】


「よそう。また夢になるといけねえ」

とオチがつく、芝浜。


「芝浜」といえば、
有名な、落語の演目のひとつです。
夫婦の愛情を暖かく描いた 屈指の人情噺で、
ジンとくるツボをしっかりと押さえた名作ですね。

簡単に要約すると、
酒飲みの主人公が妻の機転で
心を入れ替えて働き者になるお話です。


この落語は、自分自身の戒めでもあります。
年の瀬に聞くには、ぴったりの演目ですね。


<野暮ですが・・・簡単なあらすじを>

「ねぇ~、お前さん、起きておくれよ」


天秤棒一本で行商をしている、魚屋の勝は、
腕はいいものの酒好きで、仕事でも飲みすぎて失敗が続き、
さっぱりうだつが上がらない、裏長屋の貧乏暮らし。
その日も女房に朝早く叩き起こされ、
嫌々ながら芝の魚市場に仕入れに向かう。

しかし時間が早過ぎたため市場はまだ開いていない。
誰も居ない、美しい芝浜の浜辺で顔を洗って煙管を吹かしていると、
足元の海中に財布を見つける。

拾って開けると中には目を剥く大金。
有頂天になって自宅に飛んで帰り、飲み仲間を集めて大酒を呑む。

翌日、二日酔いで起き出した勝に女房、
こんなに呑んで支払いをどうする気かとおかんむり。
勝は拾った財布の金のことを訴えるが、
女房は、そんなものは知らない、
お前さんが金欲しさのあまり夢に見たんだろと言う。

焦った勝は家中を引っ繰り返して財布を探すが、どこにも無い。
彼は愕然として、ついに財布の件を夢と諦める。

つくづく身の上を考えなおした勝は一念発起、
断酒して死にもの狂いに働きはじめる。

懸命に働いた末、三年後には何人かの人も使ういっぱしの店を構えることが出来、
生活も安定し、身代も増えた。

その年の大晦日の晩のことである。
勝は妻に対して献身をねぎらい、頭を下げる。
ここで、女房は勝に例の財布を見せ、告白をはじめる。

事実を知った勝はしかし、妻を責めることはなく、
道を踏外しそうになった自分を助け、
真人間へと立直らせてくれた妻の機転に強く感謝する。

妻は懸命に頑張ってきた夫の労をねぎらい、久し振りに酒でも、と勧める。

はじめは拒んだ勝だったが、やがておずおずと杯を手にする。

「うん、そうだな、じゃあ、呑むとするか」といったんは杯を口元に運ぶが、
ふいに杯を置く。



「よそう。また夢になるといけねえ」


<♪お囃子♪が聞こえてきそうですね>


芝浜(ウィキペディアより)


やはり、実際聞くとすごいです。

↑聴きたくなったら↑


2014年最後の記事です。
2015年も宜しくお願い致します。


なんしかカッコいい大人になろう。