2020年10月15日木曜日

【読書】転職の思考法

「このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法 / 北野 唯我」
を読みました。
これは、良書ですね。
社会人なら一度は目を通しておくことをお勧めします。
いつでも転職できる余裕というのは本当に心強いと思います。
いつものように、自分のために残しておきます。



覚えておけ。
日本の社会の悪いところは、
「転職できない人間」に、
その事実を40代後半まで伝えずに隠しておくことなんだよ。


「いつでも転職できる」の確信を持った人だけが、自由になれる。


転職の一歩を踏み出すとき「悩み」はつきものです。


今、目の前で起きている変化の本質とは、
古き日本型雇用の崩壊と、その代案の不在です。
2人に1人が「人生で一度は転職する時代」。


なぜ、初めての転職が多くの人にとって怖いと思う?



転職というのは多くの人にとって
「初めての意思決定」だからだ。



「目が死んでいる」、そう思ったのは事実だった。
金曜日だけを楽しみに生きている、それでいいのだろうか。
定年まで逃げ切ることしか考えていない、それでいいのだろうか。
言われた仕事以外は誰も責任を取りたがらない、それでいいのだろうか。



結論は、
上司を見て働くか、マーケットを見て働くかの違いだ。


衰退産業で働くな、ということだろう。



「伸びている業界で働いたことがある」だけでバリューは高まる。


このフェーズに入ると、
社内では、減っていくイスを奪い合う熾烈な競争が繰り広げられる。
マーケットバリューがない人間が、会社にしがみつこうとするからだ、
社内政治も生まれ、噂話に花が咲く。
そうこうしているうちに、「技術資産」の価値はどんどん目減りする。
だからこそ、伸びているマーケットに身を置くことが重要なんだよ。


「他人の作った船」に自分の人生を預けるな。


営業にとっていちばん辛いのは、
自社のサービスに自信を持てないことだ。


自分が信じてないものを売る、
これほど人の心を殺す行為はないんだ。
ひとつの商品を売るために、
多くの小さな嘘をつかないといけないからな。


他の誰かが作った船に
後から乗り込んでおきながら、
文句を言うのは筋違いなんだよ。


金を稼ぐ力を身につける。それしかない。
一生下僕として生きていくのか。


君が「自分の人生を選ぶ力」を得るまでは、
永久に自由になどなれない。


従業員やサラリーマンは乗っている船が危ないとなったら、
むしろかたくなに動こうとしなくなる。


100万人が参加しているゲームで一番を目指すのではなく、
いずれ100万人が参加するゲームに一番乗りをすること。


価値のあるものとないものは、長い目で見ると逆転する。


会社がうまくいかなくなったとき、状況は逆転する。
マーケットバリューがない人間ほど、残忍に変わる。
自分の居場所を確保するために、
他人を蹴落としてでも、生き残ろうとする。


ひとつだけ忘れるな。
君は弱いんじゃない。
ただ、選択肢を持たなかっただけだ。


転職の思考法を手にしたからといって、
必ずしも、今の会社を辞めなくてもいい。


「辞められない」という思い込みの檻の中に閉じ込められたら、
どんな人間も必ず自分に小さな嘘をつくことになる。


いつ辞めてもいいや、
と中途半端に向き合うんじゃない。
選択肢を持った上で、対等な立場で相手と接するんだ。
会社に対しても、友人に対しても同じことだ。
選択肢を失った瞬間、仕事は窮屈になる。
だから、君は食べていく力を身につけなければいけない。
自信はそこからしか生まれない。


転職が悪だというのは、
新たな選択肢を手に入れる努力を放棄した人間が発明した、
姑息な言い訳にすぎない。
人間には居場所を選ぶ権利がある。
転職は「善」なんだよ。


消去法で残っている人間に、
いい仕事はできない。


転職後期に生まれる
「今の会社に残っていいかも」という迷い。


楽しくない仕事をする人間は
結局、金に買われている。


君は馬鹿だな。どうしてもやりたいことがあるなら、
そもそも、今、こんなところにいないだろ。
重要なのは、
どうしても譲れないくらい「好きなこと」など、
ほとんどの人間にはない、
ということに気づくことなんだよ。


君に心から楽しめることなんて必要ないんだ。
むしろ、必要なのは心から楽しめる「状態」なんだ。


人間には、「何をするか」に重きをおく、to do型の人間と、
「どんな人でありたいか、どんな状態でありたいか」を重視する being型の人間がいる。
99%の人間はbeing型である。
だから、「心からやりたいこと」がなくても悲観する必要はまったくない。

仕事の楽しさは「緊張と緩和のバランス」が決める。

ここ半年でいい緊張が3つ挙げれないならなら、
ゲームを変えるタイミングだ。
反対に悪い緊張を、10も20も感じているなら、
場所を変えた方がいいだろう。


being型の人間が好きなことを見つける方法
1・他の人から上手だと言われるが「自分ではピンとこないもの」から探す方法
2・普段の仕事の中で「まったくストレスを感じないこと」から探す方法


好きなことがわかったら、それを自分の「ラベル」にしろ。
「ラベル」とは、自分だけのキャッチコピーのようなものだ。


まず、君自身が今の自分の「キャッチコピー」を考えろ。


じつは、私も転職によって、人生を救われた側の人間なんだ。
毎日つまらなくてしかたなかった。
週末や給料日だけを楽しみに生きていた。
仕事とは、生きるための手段でしかなかった。
だが、たまたま素晴らしい師匠に出会い、
あるアドバイスを受けた。
辞表を書いて胸に入れろとな。
そこから仕事が楽しくなり、
緊張と緩和のバランスが崩れた頃に転職をした。


「100%失敗を招く、唯一の条件」それは、
腹を括るべきタイミングで覚悟を決めきれなかったときだ。


誰にも人生に数度は、
腹を括るべきタイミングが存在する。


それだけ悩んでも答えが出ないということは、
もはや正解がないところまで考え抜いたということだ。
二つのうちどちらを選んでも、君の人生は間違いではない。
だが、もしも最後にひとつだけ言えるとしたら、
伸びている市場に身を置け。その上で、自分を信じろ。


転職を阻害するのは、現実的な危険性ではなく、
ほとんどが見栄か恐怖。


すべての働く人が「いつでも転職できる」という交渉のカードを持てば、
結果、今の職場も絶対に良くなると確信している。


人事部が大切にしなきゃいけないのは、
お神輿に、ぶら下がっているやつじゃなくて、
もしかしたら3年後にいなくなるかもしれないけれど、
今必死に担いでいるやつなんだよ。





「人生を変える言葉を選べ」
(アンソニーロビンズ)

なんしか、カッコいい大人になろう。