2020年12月10日木曜日

【読書】本気でFIREをめざす人のための資産形成入門

 「本気でFIREをめざす人のための資産形成入門 30歳でセミリタイアした私の高配当・増配株投資法 / 穂高 唯希」を読みました。

副業ブームや、アーリーリタイヤブームともいうべき流れを
ひしひし感じる世の中になってきています。
いかに、サラリーマン生活が苦しいものにになっているか
時代にそぐわなくなってきているかということだと思います。
だからこそ、こういった本が売れるのでしょう。
かく言う私も、勉強のため購入をしました。
再現性のある本書は非常に有益な書籍だと思います。
また、お金を持ってどうするの?
やみくもに欲しいだけでは、うまくいかないよという
心の持ちようにも触れているのも素晴らしいと思いました。
だからこそ30代でFIREを筆者は実現できたのだと思います。
個人的には、アーリーリタイヤよりも、セミリタイヤがいいなと思いました。
株式投資は、プラスサムゲームです!ここが一番重要なポイントです。
(いつものように自分の為に残しておきます。)


私が気になったのは、
「日本人男性の健康寿命は72歳である」というデータです。
当時30歳の私は、既に健康寿命の4割を消費していることになります。

人間が長期的に何かに取り組む際には、
「右肩上がりに積み上げていけるものを数値でもって可視化すること」
が極めて有効です。

明日は給料日。収入の8割をせっせと株式買付に回す単純な作業。
そうして配当収入の綺麗な右肩上がりのグラフが描かれていく。
いかに若年期に投下資本を貯蓄できるか、
もうそれに尽きるんやで

自分自身との対話を大事にする。
「自分の夢は何だろう?」
「生まれてすぐに、死に向かって走り続けている中、
自分は一度きりの人生で何がしたいんだろう?」
なぜ?なぜ?と自分に問いかけるのです。

配当金が月額で10万円を越えたあたりから、
キャッシュフローの厚み、
再投資の規模が増大するのを感じると思います。
月額配当金10万円を得るには種銭としていくら必要か、
と言えば

3000万円は必要になってきます。

配当金のメリット・魅力
ほかの生き方をする選択肢が増え、そのハードルがさがる。
配当金という給与とは別の収入源・キャッシュフローが
あるのとないのとでは、
人生の展望・考え方・生き方・心のありように至るまで
大きく変わってきます。
 

株式投資のプラスサムゲームを最大限に享受するには、
市場に長く居続けることが必要です。
そのため、株価に一喜一憂せず
長期投資を続けることが肝心です。

市場に長く居座り続ければ続けるほど、
応分のリターンが期待できるのが株式投資です。

株価が低迷・下落したときこそ、
淡々と株式を購入しておきたい。ということです。

自らの労力を何かに割く際に気をつけたいのは、
労力を割く対象が
「自分でコントロールできる性質なのか否かを見極める」ことです。
運用利回りを上げるには、
自分でコントロールできない領域があります。

おすすめなのが、階段の活用です。
階段とは、そこかしこに存在する、非常にありがたい資源です。
私は日常生活でも、階段を利用できる場所では、
一切エレベーターとエスカレーターを使わないようにしています。


時間さえかければ、
私と同じ手法で着実に配当金という不労働所得を積み上げて、
セミリタイヤなり、人生の選択肢を増やすことが可能です。

優良な投資対象にアクセスできる環境・機会は、年収の多寡に関わらず
日本であまねく開かれており、
分水嶺は、「やるか、やらないか」という段階の恵まれた環境にあるのです。

節約を続けるコツは、高消費生活と節約生活を両方体験すること。
高級な住居、レストラン、ブランド物も、
「こんな感じか」
と一度経験をすることで過度なあこがれを抱かなくなると思います。
「いま自分が金銭を投じようとしているものは、
FIRE達成時期を遅らせてまで必要なものか」
を自問してみましょう。

米国では、
「多くの人が投資をする→株価が上がる→
(財産・資産)所得が上がる→
さらに投資ができる…」
という理想的なスパイラルが顕著です。

米国では、連続増配50年以上の配当王が実に29社存在します。
また、連続増配25年以上、50年未満の配当貴族は、109もの企業が名を連ねます。
この数の多さは、日本企業と比べると一目瞭然です。

「いちいち企業の決算や経営状況をチェックしている暇や労力なんてないわよ」
そういう方にもETFは適しています。

株式投資には一種の「あきらめ」が必要。その意味でもETFは好適。
未来の株価や業績を見通すことは不可能である、
と積極的にあきらめることも必要です。
時間をかけず、ETFを用いて数十~数千の株式に分散投資することは、
一種の「あきらめ」だからです。

1・自分にとって心地よい投資手法を構築すること
2・やっていて楽しい投資手法を構築すること
3・理論と実践は別。最も効率的な運用にこだわりすぎないこと

ある物事に長期的に取り組みつづける中で決定的に重要なことは、
「外部環境に関わらず自分にとって心地よい仕組み作り」ができているか、
ここに尽きると思っています。

上昇相場が続くと、つい忘れがちですが
景気サイクルの観点から、
今後いずれ調整を迎える局面は必ず来ます。

定期的に配当金を振り込んでくれるその銘柄たちは、
会社員時代には半ば妖精さんのように
ありがたいと思うこともありました。
配当金は生活に彩りを添えてくれます。

FIREを語る上ではずせないのは、生き方そのものです。

たとえば、適度な田舎暮らしは、
FIRE・セミリタイヤ生活と親和性が高いライフスタイルの1つです。
このようなスタイルならば、多額のお金は必要ありません。
そのため、配偶者と価値観がある程度は
一致しているかどうかも重要になってきます。

高消費生活を望む方は、FIREのハードルが上がります。

本書では、「収入-支出の最大化」の重要性を説いています。
しかし、資産は、ツールです。
経験や人間関係は、宝です。私はあくまで資産の多寡よりも、
経験を積むことを大切にしてきました。
ですから、その点を認識した上で、バランスを取りつつ、
目標に向かって邁進していくのがよいのではないかと思います。

資産形成、そしてお金というものは、あくまで目的ではなく手段であって、
それ以上でもそれ以下でもないということです。
お金自体を最大の目的としてしまうと、方向性を見失います。

日本では「これが正しい」「これが正解だ」
「正解の反対概念は不正解である、つまり間違っている」
という価値観に無意識のうちに大いに縛られているように、
私は感じます。
しかし、生き方というものは
「正しいか、間違っているか」という概念で判断することはできません。

今の生き方に疑問がある人に1つ選択肢を提示するとすれば、「自然」です。
「自然と共に生きる」ことです。人間は、結局動物です。




 
 なんしか、カッコいい大人になろう。