2018年5月3日木曜日

【それでも】いつまでも始まらない本番を待っているつもり!?【Life Is Not a Rehearsal】



このままでは、このままで終わってしまう。







通常奴らは、生涯その「仮」から目覚めない。

愚鈍に、寝たいだけ寝て、不機嫌に起き出し、

半ば眠っているような意識で日々を繰り返す。




退屈を忌み嫌いながら、

その根本原因、病理にはほおかむり、

少し熱中になる瞬間といったらケチな博打や、

どーでもいい女を追いかけまわす時くらい。


なぜそんなくそ面白くもない気分で、

この人生の貴重な一日一日を塗り潰せるか、

というと、いつもどんな時も現実は

奴らにとって「仮」だからだ。



つまり偽者、現実が、自分の本当のはずがない、

奴らはそう思いたいんだ。

ゆえに、30になろうと40になろうと、

奴らは言い続ける、自分の人生の本番はまだ先なんだと。




「本当のオレ」を使ってないから今はこの程度なのだと。

そう飽きず言い続け、結局は、老い、死ぬ。

その間際いやでも気が付くだろう。



今まで生きてきたすべてが、丸ごと「本物」だったことを。

人は、仮になど生きていないし、仮に死ぬこともできぬ。


福本伸行「賭博黙示録カイジ」第7巻より





カイジを読んで思ったんです。

使い古されたセリフですが、
人生に練習はない、今現在が本番なのです。

なんとなく、
いつか自分の「本当の人生」が、突然始まるだ。
心の奥では、輝かしい充実した人生が、
そう遠くない未来に始まるんだ。
と思っていたんです。
そして、その時になれば、
本気を出して全力で走ればいいんだと思っていました。
その時になれば本気を出すし、
今までの仮の人生の分も含め簡単に追いつけると。

でも実際はというと、
ただ、だらだらと道草を食っているんです。
漫然と毎日を消費してしまっているんです。


でもね、
望む本当の人生なんてものは幻想で、
まさに、このただ、だらだらと道草を食っている毎日が、
本当の人生を待ち望んでいながら漫然と消費してしまっている毎日が、
まさに、この今こそが本当の人生なんだと。
それこそが事実なんだと。


いつか、いつかと
言い聞かせながら。
決断を引き伸ばし、
行動を起こさず、
不平ばかり撒き散らせて、
現実から目を背けているのだ。
仮の人生だと自分に言い聞かせて。


しかし、
残酷なもので、時は刻々と刻み続けるんです。




このままでは、本当にこのままで終わってしまう。







「Life is not a spectator sport.
『人生は見て楽しむスポーツではない。』」
(Reebok社のキャッチフレーズ)


なんしか、カッコいい大人になろう。