2019年7月18日木曜日

【読書】一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学

「一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学 / cis 」
を読みました。

私は、元々スウィングトレーダーのBFNさんが好きだったのですが、
そのBFNさんを調べると必ず出てくるcisさん。
デイトレーダーということで、あまり手法的に興味がなかったんですが、

今回、色々あって、(↓色々の詳しい内容は↓)
【42歳】何者にもなれないことに気づいて【決めたこと2019年】
勝っている人の思考、手法を知りたいと思い手に取りました。
手法が自分と合うか合わないかは別として、
知識として知っておきたいと思いました。

これは、本当にいい本でした。
というのも、cisさんはこの本を書くにあたり
税金的に面倒ということで印税を受け取らないとか、
その代りに売れるとか、売れないとかを気にする必要が無くなり
自分の書きたいことを純粋に書いたとのことでした。
読めば読むほど深く気付くことが多いです。


手法やテクニックでなく、心構えや哲学であったのが
私の心を鷲掴みにしました。
本当に元気が出ました。
頑張ろうって思えました。
また、思っている以上に、
通常の金銭感覚をお持ちの方だと思いました。
少し、ファンになってしまいました。


何度も読み返す必要がありますね。
いつものように自分のために残しておきます。


3億円貯められたなら人生が変わって、
仕事を趣味にできる。そんなふうには思っていた。



理解することと実行することのあいだには
大きな距離がある。


上がっている株を買う。
下がっている株は買わない。
買った株が下がったら売る。



上がり続ける株は上がり、
下がり続ける株は下がる。


上がっているうちは
持っておくのが基本。





僕は、あまり小さな動きは気にしないで、
ある程度下がったときに売ることが多い。
僕は2度目の押し目で売ることが多い。



「押し目買い」は避ける。
押し目買いは、下がったところで買おうとするわけだから、
逆張りの一種になる。
つまり、やってはいけない買い方のひとつ。



「少し下がったところで買う」とか
「割安なタイミングで買いたい」とか考えるのは、
そもそも発想として間違っている。




下がった株は塩漬けにして、
上がった株はすぐに利確するのが、
本能に沿った行動となる。



重要なのは勝率ではなく、トータルの損益。
そう考えられるかが株で勝つための鍵となる。



目先の利確に走ってはいけない。



僕の場合、利益になる取引は3割くらいしかない。
残りのほとんどがトントンかちょい負け。
けれども、
時々負け額に対して10倍や20倍の金額を勝つことがあるから、
勝率は低くともトータルではプラスになる。


小さな損を重ねながらも、
たまに大きな得をしようという発想。


結論から言えば、
ナンピンは最悪の買い方だと思っている。
場合によっては一撃で死亡してしまうから。


まずいのは、
自分の失敗、敗北を認められないこと。
ナンピンは失敗しているにもかかわらず
ロットを増やす(=賭け金を上げる)という点でも矛盾している。
ここでやるべきは、
失敗を認めて迅速に撤退すること。つまり損切り。


株でいちばん大切なのは迅速な損切り。
失敗から逃げてはダメで、
失敗は当然としていかに最小にとどめるか。


重要なのは、
損をしないことではなく、大きな損をしないこと。
大ケガだけはしないようにする、
という方針だけで僕は今の資産を築いた。



塩漬けは典型的な負けパターン。
「損したくない、損を認めたくない」という人間的な感情が、
相場では敗北につながる。



すばやい損切りは、ものすごく重要。
これはテクニックというより心構えに近い。


不自然さを感じたら、結果はどうであれ、
基本はすぐ売るべき。


いずれバランスが取れるという発想と、
損をしたくないという感情。
この二つはとくにマイナスを導きやすい。


大きく儲けるチャンスというのは、
人間の感情が大きく揺さぶられる時。
人々が恐怖を感じている時こそチャンスになる。



大きく勝つためには
人間としての本能を制御しなければならない。
勝ちたいという気持ちより、
損するのが怖いという心理を制御しないと、
相場で勝つのは難しい。
難しいというより不可能。




個人トレーダーとしては、
ヘッジしていては意味がない。



上がって高値がついたとき、
僕は喜んで買う。
だけれど普通の人はまず買えない。



多くの人は「安く買って高く売る」という発想でいるから、
高いときは買いたくないと思ってしまう。
その高いとは何と比較して高いのかといったら、過去と比較しての話。
適正な価格なんて本質的には存在しない。
買った値段より高くなれば儲かるから。
過去と比較して考えない方がいい。



それは誰でも知っている情報に過ぎない。
だとすれば、自分に優位性はない。
なにかしら他人を出し抜かないと、
他人から富を奪うことはできない。
誰でも知っている情報では安定的に勝てない。



信用される企業はさらに信用され、
割安な株はさらに割安になる。
その方が真実に近い。
株式市場は、
公平や平等という概念で動く場ではない。



どの勝負事でも同じだけれど、
自分を客観的に見られない人は
やっぱり勝てない。


「今後どうなってしまうんだ?」
という状況の時こそ逆張りだ。


僕は基本的に長期投資はやらない。
明日の株価もわからないで悩んでいるのに、
半年後とか1年後、さらには10年後の株価なんて
予想できるわけがないと思っているから。
今売られている、あるいは今買われているということは
板を見ればわかるため、
買い手にとっては優位性がある。
今ある優位性に張るのは、
長期の展望よりは確実なことだと思っている。



大きく動く銘柄に大きく突っ込むのが
最も効率がいいから、基本スタイルはそこになる。



タネ銭をなくしたら大きな勝負はできなくなり、
大きな勝ち方もできなくなる。
僕自身は大きく勝てる勝負を見つけて、
できる限り全財産に近い額を
ぶちこむのがいちばん効率がいいと思っている。
だから、値動きの激しい銘柄を狙うし、
そこで勝負できるお金を最も大事にしている。



講義したぐらいではダメで、
売買にはみんなの本能が出ていた。
お金が絡むとその人の本能が勝ってしまう。



人間の本能というのはそんなに簡単に攻略できるものではなく、
守備型か攻撃型かのどちらかに偏りやすい。






マーケットというものはリスクを回避する傾向が強いので、
アブナイと思われたら必要以上に売られる。



相場とポーカーはかなり近いゲームだ。
相場は上がるか下がるかしかない。
だから常に押す(ベット)か引く(フォールド)か。




資本主義は人類史上最高のゲームかもしれない。











「おっすおら損五億」
(cis)


なんしか、カッコいい大人になろう。




cisさんと言えば
「長方形トレード(長方形買い)」ですよね。
ピラミッティング(増し玉)の手法の一つです。
順ピラミッドと逆ピラミッドの中間の、同株数増しですね。
そのためリスクも中間ですね。

長方形トレードの方法が分かったからと言って
実際に、これをやるのは難しいです。
結構な精神的なキツさがあります。
簡単には、出来ないと思います。

ピラミッティングは
別名「逆ナンピン」と呼ばれる手法です。
ナンピン買いは多くの負け組投資家が実践する手法であり、
逆ナンピン(ピラミッティング)は
成功する投資家が実践する投資方法です。

ナンピンは、9勝1敗の手法で、1敗の損失がとても大きい。
精神的に楽ですが、稀に大けがをする。
 
ピラミッティングは、1勝9敗の手法。1勝の利益がとても大きい。
精神的にキツイですが、買ったら大きい。

築き上げた含み益が消えてしまっても、
株価が下がったら損切りをして撤退する勇気と、
株価が順調に上がるのであれば、
恐れることなく買い増しを続ける勇気がないと
実行はなかなかできません。

自分の負けを認め、すばやく損切りって難しいんですよね。